実家にまだ家族が住んでいる方へ|売りたくても動けない、そんな実家との向き合い方

相続した実家について調べていると、「空き家をどう売るか」「空き家をどう活用するか」という情報ばかりが目に入ってくる。しかし実際には、実家にまだ親族が住み続けているというケースも少なくありません。空き家であればすぐにでも動き出せるのに、人が住んでいるという事情があるために、売りたくても、活用したくても、簡単には動けない——そんなジレンマを抱えている方に向けて、この記事をお届けします。

住んでいる人がいるからこそ、判断には配慮が必要になります。相手の生活を壊すわけにはいかない、でも自分の中では「いつかは何とかしなければ」という気持ちもある。その板挟みの中で、結論を出せないまま数年が過ぎてしまう方も少なくありません。だからといって、何もせずに時間だけが過ぎていくのも本意ではないはずです。我孫子・柏エリアで実家のことをお考えの方は、「晃南土地」への相談からお気軽にご相談ください。

「実家にまだ住んでいる人がいる」というケースが、なぜ動きにくいのか

空き家であれば、片付けを済ませ、売却なり賃貸なりの手続きを進めていくだけで、少なくとも実務的な障害はそれほど多くありません。しかし実家に親族が住み続けている場合は、まったく事情が異なります。相続したのは自分でも、実際にそこで暮らしているのは別の人であるという状況では、不動産としての判断と、そこに住む人の生活とが切り離せない関係になっているためです。

「売却したいけれど、住んでいる人の行き先をどうするか」「賃貸に出したいけれど、身内が住んでいる家を正式な契約にするのは気が引ける」「そもそも、この話をどう切り出せばいいのか分からない」。こうした迷いが積み重なり、結局は何も決めないまま時間が過ぎていく、というのは決して珍しいことではありません。

住んでいるのは誰か、で考え方が変わる

一口に「実家に人が住んでいる」といっても、その内容はケースによって大きく異なります。たとえば、親の配偶者や、被相続人の兄弟姉妹といった親族が引き続き暮らしているケース。あるいは、以前から賃貸として貸していて、入居者がそのまま住み続けているケース。さらには、相続人自身の兄弟が実家に戻って暮らしているケースなど、住んでいる人との関係性によって、取るべきアプローチは変わってきます。

親族が住んでいる場合は、感情的な配慮が大きなウエイトを占めます。一方、正式な賃貸契約のもとで入居者が住んでいる場合は、契約内容に基づいた実務的な対応が中心になります。まずは「誰が、どのような立場で住んでいるのか」を整理することが、次に取るべき行動を考えるための出発点になります。

また、住んでいる人がそこに住み続けたいと考えているのか、それとも本人も将来的な転居を視野に入れているのかによっても、話の進め方は大きく変わってきます。住んでいる人の意向を確認しないまま将来の方針だけを固めてしまうと、後々の話し合いがこじれる原因になりかねません。早い段階で、住んでいる人自身の考えにも耳を傾けておくことが大切です。相続人側の希望だけを一方的に進めるのではなく、住んでいる人にとっても納得できる形を一緒に探していく姿勢が、結果的にスムーズな話し合いにつながります。

「売りたくても動けない」の正体を分解する

「動けない」という感覚には、いくつかの異なる要因が絡み合っていることがほとんどです。一つは、住んでいる人にどう伝えればよいか分からないという心理的な躊躇です。長年の付き合いがある親族に対して、「出て行ってほしい」というニュアンスに聞こえる話をすること自体に、抵抗を感じるのは自然なことでしょう。

もう一つは、実務的な難しさです。住んでいる人がいる状態での売却や名義変更には、通常の空き家とは異なる手順や配慮が必要になります。何をどう進めればよいか分からないまま情報だけを探し続け、結局動けないままになってしまう方も少なくありません。

そしてもう一つが、タイミングの問題です。「今すぐ動く必要はないのでは」「もう少し様子を見てからでも」という考えが、判断を先送りにする理由になりがちです。特に、住んでいる人が高齢の親族である場合は、「今その話を持ち出すのは気が引ける」という遠慮が、先送りをさらに後押ししてしまうこともあります。

これらの要因を一つずつ切り分けて考えることで、「何が自分を動けなくしているのか」が見えてきます。心理的な要因なのか、実務的な知識不足なのか、それともタイミングを見計らっているだけなのか。原因が分かれば、必要な対処もおのずと変わってきます。

まず動けること――住んでいる人との関係を維持しながらできる準備

住んでいる人がいるからといって、何も準備できないわけではありません。むしろ、関係を良好に保ちながら進められる準備は数多くあります。まずは、実家の権利証や固定資産税の納税通知書といった書類を確認し、名義がどうなっているかを把握しておくこと。次に、実家全体の状態や、住んでいる部分以外の空きスペースがあれば、その状況も含めて把握しておくことです。

これらは住んでいる人の生活に直接踏み込むものではないため、心理的なハードルも比較的低く進められます。「まだ何も決めていないけれど、状況だけ整理しておきたい」という段階での準備が、後々の判断をスムーズにしてくれます。

あわせて、住んでいる人との関係性や、これまでの経緯についても、自分の頭の中で一度整理しておくとよいでしょう。誰がいつからそこに住んでいるのか、これまで家賃や管理費のやり取りがあったのか、他の相続人はどう関わってきたのか。こうした背景を整理しておくことで、専門家に相談する際にも状況を的確に伝えられますし、住んでいる人との話し合いに臨む際の心構えにもなります。

名義変更・登記は、住んでいる人がいても進められる

不動産の名義変更や相続登記といった法的な手続きは、そこに誰が住んでいるかにかかわらず、相続人の間で進めることができます。住んでいる人がその不動産の所有者になるとは限らず、名義変更の手続きと、実際に住み続けるかどうかという生活面の話は、切り分けて考えることが可能です。

「住んでいる人がいるから、名義変更もまだ先延ばしにしよう」と考えてしまう方もいますが、名義が整理されないまま時間が経つと、後々の選択肢が狭まってしまうこともあります。まずは法的な整理だけでも先に進めておくと、その後の話し合いがスムーズになります。

他の相続人との公平性をどう保つか

相続人が複数いる場合、実家に住み続けている人と、そうでない人との間で、不公平感が生まれやすいという難しさもあります。住んでいる人だけが実質的にその不動産の利益を得ているように見えてしまい、他の相続人が不満を感じるケースは少なくありません。

こうした状況では、家賃相当額を計算して他の相続人への配慮を検討したり、将来的な売却時の分配方法をあらかじめ話し合っておいたりすることで、不公平感を和らげられることがあります。感情的な対立に発展する前に、公平性についての考え方を早めに共有しておくことをおすすめします。

「今すぐ売る」以外の選択肢を持つ

住んでいる人がいる実家について考えるとき、つい「売るか、そのままにするか」の二択で考えてしまいがちです。しかし実際には、もう少し幅のある選択肢があります。たとえば、当面は住んでいる人にそのまま暮らしてもらいながら、名義や将来の方針だけを整理しておくという道。あるいは、これまで曖昧なまま暮らしてもらっていた状態を、正式な賃貸契約に切り替えて、家賃収入を得る形に整えるという道もあります。

将来的に住んでいる人が転居することになれば、そのタイミングで売却や本格的な活用を検討する、という段階的な進め方も十分に現実的です。実家の相続について具体的な選択肢を知りたい方は、我孫子・柏の実家について「晃南土地」に相談することもできます。

住んでいる人との対話をどう進めるか

実家の今後について、住んでいる人と直接話し合う必要が出てくる場面もあります。身内同士だからこそ、感情的になってしまったり、言いたいことをうまく伝えられなかったりすることもあるでしょう。

こうした場面では、不動産会社や専門家といった第三者に間に入ってもらうことで、話し合いが進めやすくなることがあります。当事者同士では言いづらいことも、第三者を通じて事実関係や選択肢を整理して伝えることで、感情的な対立を避けながら建設的な話し合いに近づけることができます。「誰かに仲介してもらう」という選択肢を、早めに持っておくことをおすすめします。

実際に対話を始める際は、いきなり「売却」や「退去」といった結論から切り出すのではなく、「実家全体としてどうしていくのがよいか、一緒に考えたい」という形で話を始めると、住んでいる人も構えずに話し合いに応じやすくなります。相手の生活状況や希望を先に聞いたうえで、選択肢を一緒に検討していくという順番を意識するだけでも、対話の空気は大きく変わってきます。

住んでいる人がいる実家について、よくある疑問

ここでは、住んでいる人がいる実家についてよく聞かれる疑問を整理しておきます。個別の状況によって答えは変わるため、あくまで一般的な考え方の参考としてお読みください。

「住んでいる親族から家賃をもらってもいいのか」という疑問はよく聞かれます。身内だからと無償のまま何年も住んでもらうケースもありますが、正式な賃貸契約に切り替えて家賃を受け取ることも可能です。他の相続人との公平性を考えるうえでも、家賃を発生させておく方が後々のトラブルを避けやすいことがあります。

「住んでいる人が高齢で、将来的に施設へ入る可能性がある」という場合は、そのタイミングを見据えて、あらかじめ今後の方針について話し合っておくとよいでしょう。急な転居が決まってから慌てて実家の方針を考えるよりも、余裕を持って準備できていた方が、住んでいる人にとっても相続人にとっても負担が小さくなります。

「住んでいる人が『自分がこのまま住み続けたい』と希望している場合はどうすればよいか」という声もあります。この場合、その人に実家を相続してもらう、あるいは他の相続人が持分を買い取ってもらう形にするなど、いくつかの選択肢が考えられます。どの方法が現実的かは、実家の評価額や他の相続財産の状況によって変わるため、専門家を交えて整理することをおすすめします。

将来的に売却・活用を考えるタイミングの見極め方

住んでいる人がいる実家について、いつ、どのタイミングで本格的な検討を始めればよいのか、明確な正解はありません。ただし、いくつかの目安は考えられます。住んでいる人の生活状況に変化がありそうなタイミング、たとえば施設への入居や転居の予定がある場合は、その前後で実家の方針を具体的に検討し始めるとよいでしょう。

また、特に大きな変化がない場合でも、固定資産税の負担や建物の維持管理といった継続的なコストは発生し続けます。数年に一度でも、実家の状態や周辺の状況を確認し、方針を見直す機会を持っておくことをおすすめします。

もう一つの目安として、相続人自身のライフステージの変化も挙げられます。子どもの独立や自身の定年など、暮らしの節目のタイミングで「実家をどうするか」を改めて考え直す方も多くいらっしゃいます。住んでいる人の事情と、相続人自身の事情、両方の変化を意識しておくと、動くべきタイミングを見逃しにくくなります。

賃借人が住んでいるケースで気をつけたいこと

親族ではなく、以前からの賃借人がそのまま住み続けているケースでは、また異なる配慮が必要になります。賃貸借契約は相続によって当然に終了するものではなく、貸主の地位がそのまま相続人に引き継がれるのが原則です。つまり、相続人が変わったからといって、住んでいる入居者に一方的に退去を求めることはできません。

売却を検討する場合も、入居者がいる状態のまま「オーナーチェンジ」として売却する方法と、退去してもらってから売却する方法があり、それぞれ市場での評価や進め方が異なります。入居者との契約内容や、これまでの管理状況によっても取れる選択肢は変わってくるため、まずは契約書の内容を確認し、賃貸管理の実務に詳しい専門家に相談することをおすすめします。

また、相続をきっかけに賃貸借契約の内容や、家賃・敷金の管理状況をあらためて確認しておくことも大切です。先代がどのように管理してきたかが分からないまま相続すると、家賃の入金状況や更新手続きの時期を把握できていない、といったことも起こりえます。契約関係の棚卸しをしておくだけでも、今後の選択肢を検討しやすくなります。

賃借人がいる実家をどう扱うか悩んでいる方は、我孫子・柏エリアで賃貸管理を数多く手がけてきた実績をもとに、現状に合った選択肢を一緒に整理することができます。契約の棚卸しから将来の方針まで、順を追って考えていきましょう。

実家の状態を把握しておくことの意味

住んでいる人がいる実家では、内部の状態を細かく確認する機会がなかなか持てません。しかし、外から見える範囲だけでも、屋根や外壁の劣化具合、庭木の管理状況などを把握しておくことは、将来の判断材料として役立ちます。

住んでいる人に配慮しながらも、年に一度程度は実家の様子を見に行き、気になる点があれば早めに共有しておくと、いざ売却や活用を検討する段階になったときに、状態を一から把握し直す手間を減らすことができます。小さな確認の積み重ねが、将来の選択肢を狭めないことにつながります。

一人で判断せず、専門家に間に入ってもらう意味

住んでいる人がいる実家の扱いは、法律的な判断と、人間関係への配慮の両方が求められる、難しさのあるテーマです。相続人一人だけで抱え込んで判断しようとすると、住んでいる人との関係を損なってしまったり、逆に必要な決断を先延ばしにしすぎてしまったりすることもあります。

不動産会社が窓口となり、必要に応じて司法書士など専門家とも連携しながら、名義の整理と住んでいる人との関係調整の両方を並行して進める体制があれば、一人で背負い込むことなく、着実に前へ進めていくことができます。特に、住んでいる人との対話に第三者を交えたい場合は、法律的な知識だけでなく、不動産としての選択肢を具体的に提示できる相手に間に入ってもらうことで、話し合いの質そのものが変わってきます。相談先を一本化しておけば、状況が変わるたびに一から説明し直す手間も省けます。

我孫子・柏エリアで、住んでいる人がいる実家にお悩みの方へ

晃南土地は、我孫子を拠点に売買仲介から賃貸管理、リノベーションまで幅広く手がける総合不動産会社です。相談窓口をひとつにまとめ、必要に応じて司法書士など専門家や連携スタッフとも協力しながら、名義の整理から住んでいる人との関係を踏まえた進め方の検討、将来的な売却・賃貸活用まで丸ごと伴走しています。

「今すぐどうにかしたい」というわけではなくても構いません。住んでいる人がいるからこそ、慎重に、段階を踏んで進めたいという気持ちも、当然のことだと思います。焦って結論を急がせるようなことはいたしません。まずは今の状況をゆっくり整理するところから、一緒に考えていきませんか。

ここまで読んでくださった方の中には、「自分のケースだとどこから手をつければいいのか、具体的に聞いてみたい」と感じている方もいらっしゃるはずです。まずは状況だけでも伝えてみたい方は、実家のことで「晃南土地」に問い合わせることから始められます。対面でじっくり話したい方は、総合不動産「晃南土地」我孫子店への来店予約もご利用いただけます。

住んでいる人がいるからこそ、焦らず、丁寧に進めていくことが大切です。誰かに話を聞いてもらうだけでも、一人で抱えていた不安は少し軽くなるはずです。まずは一歩、相談から始めてみてください。

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