我孫子で不動産が売れない時の見直し方|「値下げ」のタイミングを判断する3つの基準

1. 導入:売れない焦りを「戦略」に変える。我孫子での不動産売却と価格改定の重要性

「売り出してから3ヶ月が経つのに、具体的な問い合わせが入らない」

「週末の内見希望がパタリと止まってしまった」

「近所の似たような物件は売れたのに、なぜウチだけ残っているのだろう…」

現在、我孫子市内でご所有の不動産(戸建て・マンション・土地)を売却中の方で、このような焦りや不安を感じている方はいらっしゃいませんか?

売却活動のスタート当初は、期待と希望に満ちていたはずです。しかし、市場の反応が鈍いまま時間が経過すると、「このまま売れ残ってしまうのではないか」「もっと安くしないとダメなのか」というネガティブな思考に陥りがちです。

ここで、私たち晃南土地が、我孫子の不動産売却のプロフェッショナルとして、はっきりとお伝えしたいことがあります。

「売れない」という現象は、決してあなたの物件に魅力がないからではありません。

多くの場合、それは市場のニーズと、現在の募集条件(特に価格)との間に、わずかな「ズレ」が生じているだけなのです。そして、そのズレを修正するための最も有効かつ即効性のある手段こそが、「価格改定(値下げ)」です。

しかし、多くの売主様にとって、価格改定は心理的なハードルが高い行為です。

「負けた気がする」

「足元を見られるのではないか」

「当初の査定額は何だったのか」

そう感じるのは当然です。大切な資産を少しでも高く売りたいと願うのは、誰しも同じだからです。

だからこそ、私たちは提案します。

「感覚」や「焦り」で行う値下げはやめましょう。

その代わりに、「データ(数字)」に基づいた、論理的で戦略的な「価格改定」を行いましょう。

インターネットが普及した現代の不動産取引において、買主様の動向はすべて「データ」として蓄積されています。

  • あなたの物件情報が、何回見られたか(アクセス数/PV数)
  • 何人の検討者が「とりあえずキープ」しているか(保存数/お気に入り登録数)
  • そこから何件の問い合わせに繋がったか(反響率)

これらの数字は、買主様からの「無言のメッセージ」です。このメッセージを正しく読み解き、適切なタイミング、適切な金額で価格改定を行えば、止まっていた時計の針は再び動き出します。それは「妥協」ではなく、成約に向けた攻めの「調整」なのです。

この記事では、我孫子エリアでの豊富な売却実績を持つ晃南土地が、ポータルサイト(SUUMO、at homeなど)のデータを活用した価格改定のセオリー、そして売れ残りを防ぎ、納得のいく成約を勝ち取るための具体的な戦術を、余すところなく解説します。


2. 我孫子の不動産市場における「鮮度」と「適正価格」の真実

価格改定の具体的なテクニックに入る前に、まずは我孫子市の不動産市場において、物件の「鮮度」と「価格」がどのように買主様の心理に影響を与えるか、そのメカニズムを理解しておく必要があります。

不動産売却における「ハネムーン期間」とは

不動産売却には、「売り出し直後の2週間〜1ヶ月」という、極めて重要な期間が存在します。業界ではこれを「ハネムーン期間」や「ゴールデンタイム」と呼ぶことがあります。

なぜ、この期間が重要なのでしょうか?

我孫子で真剣に不動産を探している買主様(=今すぐ客)は、毎日、あるいは毎週末、ポータルサイトの「新着物件」をチェックしています。彼らはすでに市場に出ている既存物件は見尽くしており、「何か新しい、良い物件は出ないか」と待ち構えている状態です。

あなたが物件を売り出した瞬間、その情報は「新着物件」として、この最も熱量の高い層の目に一斉に触れます。

アクセス数は跳ね上がり、条件さえ合えば即座に内見申し込みが入り、スピード成約に至る。これが理想的なシナリオです。

しかし、この期間に「高すぎる」「魅力が伝わらない」と判断されてスルーされてしまうと、あなたの物件は「新着」のタグが外れ、「既存の売れ残り物件群」の中に埋もれていくことになります。

時間が経てば経つほど、情報は陳腐化し、「鮮度」は失われます。

「この物件、ずっと出てるな」

「何か売れない理由があるんじゃないか?」

長期間掲載され続けている物件に対して、買主様はこのようにネガティブなバイアス(偏見)を持ってしまう傾向があります。これを避けるために、市場の反応を見ながら迅速に手を打つ必要があるのです。

我孫子エリアの特性と「競合」の存在

我孫子市は、都心へのアクセスが良いベッドタウンでありながら、近隣の柏市や流山市に比べて不動産価格が比較的抑えられているため、コストパフォーマンスを重視する一次取得者層(30代〜40代ファミリー)からの注目度が高いエリアです。

しかし、それは同時に「比較対象(競合)」が多いことも意味します。

買主様は、我孫子市内の物件だけでなく、隣接する柏市や取手市、あるいは印西市などの物件とも横断的に比較検討しています。

「我孫子駅徒歩15分で4,500万円なら、柏のバス便で新築が買える」

「天王台の中古マンションがこの価格なら、もう少し出して戸建てにするか」

このように、買主様はシビアに「価格と価値のバランス」を天秤にかけています。

もし、あなたの物件が競合物件に比べて「割高」だと判断されれば、見向きもされません。

我孫子の市場においては、「相場(適正価格)」から外れた価格設定は、致命的な機会損失を生むのです。

「いつか売れるだろう」は命取り

売主様の中には、「急いでいないから、この価格で売れるまで待つ」とおっしゃる方もいます。

もちろん、唯一無二の好条件(駅直結、手賀沼の絶景など)を持つ物件であれば、指名買いを待つことも戦略の一つです。

しかし、一般的な住宅地にある戸建てやマンションの場合、「放置」はリスクでしかありません。

  1. 建物は日々劣化する: 築年数は増え、誰も住んでいない空き家の場合は換気不足による傷みも進行します。
  2. ライバルが増える: 待っている間にも、近隣でより条件の良い、あるいはより安い競合物件が新規に売りに出されます。
  3. 維持費がかかる: 売れるまでの間も、固定資産税や管理費、修繕積立金は発生し続けます。

「価格改定」は、売れ残りのリスクを断ち切り、物件を再び市場の「適正ライン」に戻すための、能動的かつポジティブなアクションです。

「待つ」のではなく、「合わせにいく」。この意識転換が、我孫子での売却成功の第一歩です。


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3.値下げのタイミングを見極める「3つの基準」

では、具体的に「いつ」価格改定を決断すべきなのでしょうか?

「なんとなく反響が減ったから」という感覚だけで動くのは危険です。早すぎる値下げは利益を損ない、遅すぎる値下げは機会を逃します。判断の根拠とすべきは、SUUMO、at home、LIFULL HOME’Sなどのポータルサイトから得られる「3つの定量データ(KPI)」です。

私たち晃南土地では、売主様に定期的な活動報告を行う際、必ずこれらのデータを分析し、共有しています。

基準1:どれくらい見られているか?(閲覧数)

「あなたの物件情報が、クリックして詳しく見られた回数」です。

一覧ページで写真やキャッチコピーを見て、「おっ、気になるな」と思った人の数と言えます。

  • 意味するもの: 物件の「認知度」と「第一印象の良し悪し」。
  • 分析の視点:
    • PV数が極端に少ない場合:そもそも検索条件(エリア、価格帯、駅距離など)に引っかかっていないか、一覧に表示されるトップ写真(外観やリビング)の魅力が不足しています。
    • PV数は多いのに問い合わせがない場合:多くの人がクリックして中身を見たが、「詳細を見たら期待外れだった」「価格に見合わない」と判断して離脱しています。このケースこそ、価格改定を検討すべき典型的なパターンです。

基準2:とりあえずキープされている数(お気に入り登録)

「検討者が、あなたの物件を『比較検討リスト』に入れた数」です。買主様は、気になった物件をとりあえず「お気に入り」に登録し、後でじっくり比較したり、家族と相談したりします。

  • 意味するもの: 物件に対する「潜在的な需要」の総量。
  • 分析の視点:
    • 保存数が多い場合:あなたの物件は魅力的だと思われています。しかし、「今の価格では即決できない」「もう少し安くなったら考えたい」という「価格待ち」の状態である可能性が高いです。
    • 保存数が少ない場合:物件そのもののスペック(立地、間取り、築年数)が、ターゲット層のニーズと合致していない可能性があります。

この「保存数」こそが、価格改定の効果を最大化するための鍵です。

保存しているユーザーには、価格が下がった瞬間に「値下げ通知」が届く仕組みになっているサイトが多いからです。「お気に入り」が十分に溜まった状態で価格改定を行えば、待機していた検討者に一斉に通知が飛び、爆発的な反応を引き出すことができます。

基準3:実際の問い合わせ・内見の数(反響数)

「実際に資料請求をした、あるいは現地を見に来た人の数」です。これが成約に直結する、最も重要な数字です。

  • 意味するもの: 購入に向けた具体的な行動意欲。
  • 分析の視点:
    • 内見が入らない場合:ネット上の情報(写真、図面、価格)だけで「ナシ」と判断されています。現地を見てもらえなければ、絶対に売れません。この壁を突破するには、写真の撮り直しや、大幅な価格改定といったインパクトのある施策が必要です。
    • 内見はあるが決まらない場合:価格の問題というよりは、現地で感じるネガティブ要素(タバコの臭い、汚れ、周辺環境の騒音など)が原因かもしれません。この場合は、価格改定よりもハウスクリーニングやホームステージングが有効な場合があります。

これらの3つの数字を、我孫子エリアの平均値や競合物件の動きと比較し、「どこで詰まっているのか」を特定する。それが、正しい価格改定の出発点です。


4. 具体的な数値基準:この数字なら「即」改定すべきデッドライン

「データを見る重要性はわかったが、具体的にどのくらいの数字なら危険信号なのか?」

我孫子エリアにおける一般的な戸建て・マンション売却の現場感覚に基づき、価格改定を検討すべき具体的な「基準値(デッドライン)」を提示します。

(※物件種別やポータルサイトの仕様により異なりますので、あくまで目安として捉えてください)

ケース1:閲覧数(PV)はあるが、内見が「ゼロ」

  • 基準: 売り出しから1ヶ月経過して、内見が1件もない。または、週間のPV数がエリア平均を超えているのに、問い合わせがゼロ。
  • 診断: 「価格が高すぎる」可能性大。
    多くの人が「良さそうな物件だ」と思ってクリックしています(PVはある)。しかし、詳細情報やスペックと価格を見比べて、「この条件でこの値段は高いな」「他と比較して割高だ」と判断し、内見を申し込む土俵にすら上げていません。
  • 対策: 即時の価格改定が必要です。市場はあなたの物件を「その価格では価値がない」と評価しています。このまま待っても状況が好転する見込みは薄いです。

ケース2:お気に入り登録は増えているが、動きがない

  • 基準: お気に入り登録数が10件〜20件以上溜まっているのに、ここ2週間、新規の問い合わせや内見がない。
  • 診断: 「値下げ待ち」の膠着状態。
    買主様たちは、あなたの物件を「キープ」しています。「物件自体は気に入っている。でも、今の価格だと予算オーバーだ。誰か先に買う人がいなければ、値下げされるのを待とう」と考えている状態です。
    これは、ある意味で「チャンス」です。潜在的な購入希望者が、水面下で待機しているからです。
  • 対策: ここで価格改定を行うのが最も効果的です。値下げ通知がトリガーとなり、様子見をしていた検討者が一気に動き出す可能性があります。

ケース3:閲覧数(PV)自体が極端に少ない

  • 基準: 競合物件に比べてPV数が半分以下。週間の閲覧数が一桁台で推移している。
  • 診断: 「検索条件に引っかかっていない」または「トップ画像が弱い」。
    ポータルサイトの検索で、買主様は「予算上限」を設定します(例:3,000万円まで、4,000万円まで)。
    もしあなたの物件が「3,080万円」だとしたら、「3,000万円まで」で検索している層の画面には表示すらされません。たった80万円の差で、巨大な検討者層を取り逃がしているのです。
  • 対策: 価格改定を行い、検索の「価格帯(レンジ)」を変える必要があります(例:2,980万円にする)。または、トップ画像をプロが撮影した明るい写真や、魅力的な外観写真に差し替えることから始めるべきです。

仲介業者からの「報告」をチェックせよ

これらのデータは、通常、媒介契約を結んでいる不動産会社しか見ることができません(at homeの会員画面など)。信頼できる不動産会社であれば、1週間〜2週間に一度、これらのデータをまとめた「活動報告書」を売主様に提出しているはずです。

もし、担当者から「今週も動きはありませんでした」という電話報告だけで済まされているなら、要注意です。

「具体的なPV数はどうなっていますか?」

「エリア内の競合物件と比較して、うちの閲覧数はどうですか?」

と、売主様側から数字を求める姿勢が重要です。晃南土地では、これらのデータを透明化し、売主様と共有しながら戦略を練ることを徹底しています。


5. 価格改定の「額」の決め方:中途半端な値下げは逆効果

価格改定を行うと決めたら、次なる難問は「いくら下げるか」です。

ここで多くの売主様が陥るのが、「とりあえず少しだけ下げて様子を見よう」という心理です。

「2,980万円を2,950万円にしてみよう(−30万円)」

「端数を切ってキリよくしよう」

はっきり申し上げますが、中途半端な小刻みな値下げは、逆効果になることさえあります。

なぜなら、インパクトに欠け、市場に「気づかれない」まま終わってしまうからです。さらに悪いことに、何度も小刻みに値下げを繰り返すと、「売れ残って困っている物件」「何か問題があって値崩れしている物件」というネガティブなレッテルを貼られてしまいます。

我孫子で効果的な価格改定を行うための、金額設定のセオリーは以下の通りです。

セオリー1:ポータルサイトの「検索レンジ」を意識する

不動産ポータルサイトの価格検索は、通常「500万円刻み」や「1,000万円刻み」のフィルターが用意されています。

また、ユーザー自身も「〜3,000万円」「〜3,500万円」といったキリの良い数字で上限を設定します。

  • 悪い例: 3,080万円 → 3,050万円
    これでは、「3,000万円以下」で探している人の検索結果には依然として表示されません。30万円も身を削ったのに、新たな客層には届かないのです。
  • 良い例: 3,080万円 → 2,980万円
    これにより、「3,000万円以下」で検索している層の目に新たに触れることになります。ターゲットの母数が劇的に増えるため、反響率が大きく変わります。
    価格改定は、単なる値引きではなく、「新しいターゲット層に見つけてもらうための施策」と捉えてください。

セオリー2:通知機能が作動する「下げ幅」を狙う

多くのお気に入り登録者がいる場合、値下げ通知を確実に届ける必要があります。

サイトによっては、「一定額以上(例:50万円以上)」や「一定割合以上(例:3%以上)」の値下げでないと、アラート通知が飛ばない仕様になっている場合があります。

数万円〜数十万円の微調整では、せっかく溜まったお気に入りユーザーに気づかれない可能性があるのです。担当者に「このサイトでは、いくら下げれば通知が飛ぶか?」を確認し、そのラインをクリアする値下げ幅を設定しましょう。

セオリー3:インパクト重視の「一発回答」

ダラダラと時間をかけて下げるよりも、一回でガツンと下げて「お買い得感」を演出する方が、結果的に早く、高く売れることが多いです。

例えば、現在の相場観から見て「あと200万円は高い」と分析されているなら、50万円ずつ4回に分けて下げるのではなく、一気に200万円下げて勝負をかけるべきです。

「大幅値下げ!」というアイコンが付き、新着物件並みの注目度を集めることができます。そこで競合(ライバル購入者)が現れれば、満額での申し込みが入る可能性も高まります。

価格改定は、外科手術のようなものです。

痛みを伴いますが、患部(売れない原因)を一回で的確に取り除くことで、早期回復(成約)が見込めます。怖がって処置を先延ばしにしたり、不十分な処置を繰り返したりすれば、傷口は広がるばかりです。

我孫子の市場を知り尽くした晃南土地のアドバイスを信じ、勇気ある決断をすることが、成功への近道です。


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6. 曜日と季節の戦略:価格改定を行う「ベストなタイミング」とは

価格改定を行う際、金額と同じくらい重要なのが「実行するタイミング」です。

「思い立ったが吉日」ではありません。我孫子の不動産市場で買主様が動くサイクルに合わせ、最も注目されるタイミングを狙い撃ちすることで、その効果は何倍にも膨れ上がります。

狙い目は「木曜日の夜」から「金曜日」

不動産ポータルサイトのアクセス数が最も伸びるのは、いつだと思いますか?

答えは、「週末(土日)」と、その直前の「金曜日」です。

買主様は、平日は仕事に追われていますが、週末が近づくと「今度の土日は内見に行こうかな」「何か新しい物件出てないかな」と、スマホで物件探しを本格化させます。

したがって、価格改定を行うベストなタイミングは、「木曜日の夜」または「金曜日の午前中」です。

このタイミングで情報を更新すれば、週末に向けて検索する買主様の目に、「新着情報(値下げ情報)」として飛び込むことができます。

逆に、月曜日や火曜日に値下げをしてしまうと、週末になる頃には情報は後ろの方に流れてしまい、埋もれてしまうリスクがあります。

「繁忙期」前の仕込み

不動産業界には、人の動きが活発になる「繁忙期」があります。

特に1月〜3月は、4月の新生活(転勤・入学)に向けて、一年で最も不動産が動く時期です。我孫子エリアも例外ではありません。

もし、あなたの物件が11月や12月に売れ残っている状態なら、年明けの1月中旬に合わせて戦略的な価格改定を行うことを強く推奨します。

この時期は、新たな購入検討者が市場に大量に流入してくるため、値下げによって「お買い得感」が出た物件は、飛ぶように売れていきます。

逆に、お盆休み(8月)や年末年始などは、市場自体が停滞するため、焦って値下げをしても効果が限定的になりがちです。

カレンダーを見ながら、晃南土地の担当者と「攻める日」を決める。これが賢い売却戦略です。


7. 心理戦を制する「端数価格」の魔術

スーパーのチラシで「98円」「1,980円」という数字をよく見かけるように、不動産の価格においても、人間の心理に働きかける「数字のマジック」が存在します。

数千万円単位の取引であっても、最後の「端数」が、買主様の印象を大きく左右するのです。

「2,980万円」と「3,000万円」の決定的な違い

たった20万円の差ですが、この二つの価格が与える印象は天と地ほど違います。

これを「大台割れ(おおだいはずれ)」の効果と呼びます。

  • 3,000万円: 「3,000万円台」というカテゴリーに入ります。心理的に「高い」と感じる壁(心理的障壁)が存在します。また、検索条件を「3,000万円未満」にしている人には表示されません。
  • 2,980万円: 「2,000万円台」というカテゴリーに入ります。一気に「安い」「手が届く」という印象を与えます。

もし、現在の価格が「3,050万円」や「3,020万円」で苦戦しているなら、思い切って「2,980万円」や「2,990万円」に設定することで、この心理的障壁を突破できます。

「3,000万円を切った!」というインパクトは、買主様にとって非常に強力な購入動機(クロージングのきっかけ)になります。

「端数」でお得感を演出する

「2,480万円」「3,150万円」のように、末尾に「80」や「50」をつける手法も有効です。

きっちりした数字(例:2,500万円)よりも、「ギリギリまで調整して値下げしました」というニュアンスが伝わりやすく、買主様に「これ以上の値引きは難しそうだ(=底値だ)」と感じさせる効果もあります。

ただし、これはあくまでテクニックの一つです。

最も重要なのは、前章で述べた「検索レンジ(500万単位など)」を意識すること。その上で、この端数効果を組み合わせることで、最強の価格設定が完成します。


8. 値下げだけではダメ!物件情報の「再演出(リフレッシュ)」

「価格改定しました!さあ見てください!」

……と、ただ数字を変えるだけで終わっていませんか? それは非常にもったいないことです。

価格改定は、あなたの物件を市場に「再デビュー」させる最大のチャンスです。

このタイミングに合わせて、物件情報の見た目(クリエイティブ)も一新することで、その効果を最大化させましょう。これを「情報のりフレッシュ」と呼びます。

写真の差し替えは必須

値下げをしたのに、ポータルサイトに掲載されている写真が「3ヶ月前に撮った、どんよりした曇り空の外観写真」のままでは、買主様のテンションは上がりません。

価格改定のタイミングに合わせて、以下のような写真の差し替えを行いましょう。

  • トップ画像を変える: これまで「外観」だったなら、「明るいリビング」や「眺望」の写真に変えてみる。これだけで「新しい物件が出た?」と錯覚させ、クリック率(PV)を上げることができます。
  • 青空の写真にする: 天気の良い日に撮り直した、明るく鮮やかな写真に差し替える。
  • 生活感を消す: 居住中の場合、片付いた状態の写真を撮り直す。

キャッチコピーの変更

「価格改定! 〇〇万円下がりました!」とタイトルに入れるのは基本ですが、それだけでは不十分です。

ターゲット層(PVデータから分析した層)に響く言葉を盛り込みましょう。

  • 「【新価格】月々〇万円台から購入可能になりました!」
  • 「憧れの我孫子駅徒歩圏内が、この価格で!」

「新着」扱いにするテクニック

サイトによっては、一度掲載を取り下げて再登録することで「新着物件」として表示させるテクニック(再登録)が使える場合があります。(※サイトの規定によります)

価格改定と同時にこれを行えば、完全に「新しい、条件の良い物件」として市場に認識されます。

晃南土地では、価格改定を単なる事務作業とは捉えません。

プロのカメラマンによる撮影や、魅力的な図面の作成など、物件の魅力を再定義する「リ・ブランディング」の機会として、全力でサポートします。


9. もし、価格以外の「原因」だったら?(代替案の検討)

ここまで価格改定の重要性を説いてきましたが、稀に「価格は適正なのに売れない」というケースも存在します。

データを分析してもPV数は十分、お気に入りも多い。なのに内見後の申し込みが入らない……。

この場合、原因は価格ではなく、「現地で感じるネガティブ要素」にある可能性が高いです。

清潔感と第一印象(ニオイ・明るさ)

内見に来た買主様が、玄関を開けた瞬間に「タバコの臭いがする」「ペットの臭いがキツイ」「靴が散乱していて汚い」と感じたら、その瞬間に検討対象から外れます。

いくら安くしても、生理的な嫌悪感は拭えません。

この場合、値下げをする前に、数万円〜十数万円かけて「プロのハウスクリーニング」を入れる方が、はるかに効果的で経済的です。

ホームステージングの活用

空き家の場合、家具がない部屋は狭く見えたり、生活イメージが湧きにくかったりします。

家具や小物を配置してモデルルームのように演出する「ホームステージング」を行うことで、物件の魅力が飛躍的にアップし、価格を下げずに成約に至るケースも多々あります。

仲介会社の「囲い込み」を疑う

非常に残念なことですが、依頼している不動産会社が、自社で買主を見つけて両手仲介(売主・買主双方から手数料を取る)にするために、他社からの問い合わせをブロックする「囲い込み」を行っている可能性もゼロではありません。

レインズ(不動産流通機構)に正しく登録されているか、販売図面が広く流通しているかを確認しましょう。

晃南土地は、情報の透明性を第一に考え、広くオープンに買主様を募集する体制を整えています。

価格改定は強力な武器ですが、万能薬ではありません。

「なぜ売れないのか」の真因を突き止め、適切な処方箋を出す。それがプロの仕事です。


10. 我孫子での成功事例:データ分析と価格改定で成約した実話

論より証拠。実際に晃南土地が手がけた案件で、データ分析に基づいた価格改定を行い、見事に成約に至った我孫子での事例を2つご紹介します。

【事例1】我孫子駅徒歩12分・中古マンション(3LDK)

  • 状況: 売り出し価格3,180万円。3ヶ月間、内見は月1件ペースで低迷。
  • データ分析: PV数はエリア平均並みだが、お気に入り登録数が非常に多い(30件以上)。
  • 診断: 「物件は良いが、3,000万円台という価格がネックで、値下げ待ちのユーザーが滞留している」と判断。
  • 施策: 売主様にデータを提示し、「2,980万円」への一回勝負の価格改定を提案。同時に、リビングの写真を、天気の良い日に撮影した明るいものに差し替え。
  • 結果: 改定した金曜日の夜に通知が飛び、土日で3件の内見予約が入る。そのうちの1組(以前からお気に入りに入れていた方)から満額での買付が入り、改定後わずか3日で成約

【事例2】天王台駅徒歩15分・中古戸建て(4LDK)

  • 状況: 売り出し価格2,580万円。PV数自体が少なく、問い合わせが全くない。
  • データ分析: 競合物件に比べてPV数が半分以下。トップ画像の外観写真が、曇り空で暗い印象だった。
  • 診断: 「検索でスルーされている(クリックされていない)」。価格以前に、認知されていない状態。
  • 施策: まず写真をプロ仕様の広角レンズで撮影したものに全交換。キャッチコピーを「庭でBBQができる!陽当たり抜群の広々邸宅」に変更。その上で、検索レンジを意識して「2,480万円」に価格改定
  • 結果: PV数が3倍に急増。週末に新規の内見が入り、若いファミリー層にご購入いただいた。「写真を見て、こんなに明るい家だとは思わなかった」との声をいただく。

これらの事例に共通するのは、「感覚」ではなく「戦略」を持って動いたことです。

売主様の「売りたい」という想いと、買主様の「買いたい」という想い。その接点を見つけ出し、背中を押してあげるのが価格改定の本来の役割なのです。


11. まとめ:我孫子の不動産売却は「データ」に強い晃南土地へ

不動産売却は、ゴールの見えないマラソンのようなものです。

一人で走っていると、ペース配分も、現在の順位もわからず、不安に押しつぶされそうになることがあります。

しかし、あなたの隣に「データ」という地図と、「戦略」というコンパスを持った伴走者(パートナー)がいれば、どうでしょうか?

「今は少しペースを上げましょう(価格改定)」

「このルート(ターゲット)で行きましょう」

的確なアドバイスがあれば、迷うことなくゴール(成約)まで走り抜けることができるはずです。

私たち晃南土地は、創業以来、ここ我孫子市に根ざし、地域の皆様の不動産取引をサポートしてまいりました。

長年の経験で培った「地域の相場観」に加え、最新のポータルサイト分析を駆使した「データドリブンな売却戦略」が私たちの最大の強みです。

  • 「今の売り出し価格が適正なのか知りたい」
  • 「他社で売り出しているが、全く反応がなくて困っている」
  • 「アクセス数や反響のデータを見ながら、論理的に相談したい」

そのようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、晃南土地にご相談ください。

私たちは、「預かりっぱなし」にはしません。

毎週の活動報告、データの分析、そして最適な価格改定のタイミングのご提案まで、売主様と二人三脚で、納得のいく「成約」を勝ち取ります。

あなたの不動産のポテンシャルを最大限に引き出し、我孫子で一番の「売り上手」になるために。

まずは無料査定、またはセカンドオピニオンのご相談から、お待ちしております。


晃南土地は皆様からのお問い合わせ・ご来店予約をお待ちしております

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