土地価格レポート2025|我孫子の前年比比較と傾向

- 1. 【総論】2025年、我孫子市の土地価格はどう動いたか?全体トレンドの解説
- 2. 【データ検証】公示地価・基準地価から読み解く我孫子の実勢価格
- 3. 【エリア別分析①】我孫子駅周辺(北口・南口)の土地価格動向
- 4. 【エリア別分析②】天王台駅・東我孫子駅周辺の土地価格動向
- 5. 【エリア別分析③】新木・湖北エリアおよびバス便エリアの土地価格動向
- 6. 2026年の予測:我孫子の土地価格は上がる?下がる?プロの見解
- 7. 売却を検討中の方へ:高く、早く売るための「タイミング」と「戦略」
- 8. 購入を検討中の方へ:賢く買うための「エリア選定」と「交渉術」
- 9. 我孫子市独自の要因:ハザードマップと都市計画が価格に与える影響
- 10. よくある質問(FAQ):土地取引の疑問にプロが回答
- 11. まとめ:我孫子の土地取引は「地域密着」の晃南土地へ
- 晃南土地は皆様からのお問い合わせ・ご来店予約をお待ちしております
1. 【総論】2025年、我孫子市の土地価格はどう動いたか?全体トレンドの解説
2025年も後半に差し掛かり、今年の不動産市場の動向が明確に見えてきました。特に、私たち晃南土地が拠点を置く我孫子市における土地取引の現場では、数字上の変動以上に、購入者層の意識の変化や、エリアによる需要の濃淡がはっきりと現れた一年だったと言えます。
本レポートでは、国土交通省が発表した「公示地価」や、千葉県庁が発表した「基準地価」、そして実際に私たち晃南土地が仲介させていただいた成約事例を基に、2025年の我孫子市の土地価格の推移と傾向を徹底的に分析します。これから我孫子で土地を「売りたい」「買いたい」と考えている方にとって、指針となる情報を提供します。
2025年の全体トレンド:緩やかな上昇と鮮明になる「二極化」
結論から申し上げますと、2025年の我孫子市全体の土地価格は、前年と比較して「横ばい〜緩やかな上昇傾向」を維持しています。
都心部の不動産価格高騰を受け、その波及効果が千葉県北西部(東葛エリア)にも及んでおり、我孫子もその恩恵を受けています。しかし、市内すべての土地が一様に値上がりしているわけではありません。
今年、最も顕著だった特徴は、「駅近エリアの底堅さ」と「郊外エリアの選別」という二極化です。
JR常磐線「我孫子駅」や「天王台駅」の徒歩圏内にある土地は、依然として高い需要があり、価格は強含みで推移しています。一方で、駅からバスを利用するエリアや、成田線沿線の一部の地域では、価格の上昇は見られず、横ばいか、条件によっては調整局面に入っている場所も見受けられます。
「建築費高騰」が土地価格に与えた影響
2025年の土地価格を語る上で無視できないのが、依然として高止まりしている「建築費(資材・人件費)」の影響です。
注文住宅を建てるための総予算(土地+建物)が決まっている一次取得者層(30代〜40代の子育て世帯)にとって、建物価格の上昇は、土地にかけられる予算の圧縮を意味します。
「建物が高くなった分、土地は少しでも安く抑えたい」
「駅近は便利だが、予算オーバーになるため、少し離れても広い土地で価格を抑えたい」
こうした購入者心理が複雑に絡み合い、売主様が希望する価格と、買主様が出せる価格の乖離(かいり)が生じやすい一年でもありました。
しかし、我孫子市は「都心へのアクセス」と「自然環境」、そして「近隣市(柏・流山)に比べて割安な土地価格」という強力な武器を持っています。そのため、流山や柏で予算が合わなかった層が、我孫子へ流入してくる動きは今年も健在であり、これが市全体の価格を下支えする大きな要因となっています。
「売り時」か「買い時」か?
売却を検討されている方にとっては、我孫子のブランド力が維持され、価格が安定している現在は、間違いなく「良い売り時」の一つと言えます。特に駅徒歩圏内の整形地(形の良い土地)であれば、強気の価格設定でも早期成約が見込める状況です。
一方、購入を検討されている方にとっては、これ以上の大幅な価格下落を待つよりも、金利動向や住宅ローン減税などの制度を活用しつつ、希望の条件に合う土地が出たら決断すべきタイミングと言えるでしょう。我孫子の人気エリアの土地は、市場に出るとすぐに動いてしまうスピード感があります。
2. 【データ検証】公示地価・基準地価から読み解く我孫子の実勢価格
不動産のプロとして感覚的なトレンドをお伝えするだけでなく、公的なデータを基に、より客観的に2025年の我孫子市の土地価格を紐解いていきましょう。
土地の価格指標には、主に以下の2つがあります。
- 公示地価: 国土交通省が毎年3月に発表する、その年の1月1日時点の価格。
- 基準地価: 都道府県が毎年9月に発表する、その年の7月1日時点の価格。
これらはあくまで「標準的な地点」の価格であり、実際の取引価格(実勢価格)とは異なりますが、市場のトレンドを把握する上では最も信頼できる指標です。2025年のデータを、前年比と比較しながら検証します。
2025年 公示地価の動向(我孫子市全体)
2025年3月に発表された公示地価において、我孫子市の住宅地の平均変動率は、プラス圏を維持しました。
特に上昇率が高かったのは、やはりJR常磐線沿線の駅徒歩圏内です。
例えば、我孫子駅南口エリアの本町や緑、北口エリアの我孫子やつくし野といった地域では、前年比で1%〜2%程度の上昇が見られました。これは、利便性を重視する共働き世帯の需要が、我孫子の土地価格を押し上げている証拠です。
一方で、駅から距離のある住宅地では、変動率はほぼ0%(横ばい)か、地点によっては微減となっています。
これは、人口減少社会において「立地」の選別がよりシビアになっていることを示唆しています。ただし、我孫子市は手賀沼周辺など環境面の魅力が高いため、駅から遠くても「眺望が良い」「区画が広い」といった特徴のある土地は、価格を維持、あるいは上昇させているケースもあります。
2025年 基準地価の動向(最新トレンド)
2025年9月に発表された基準地価は、その年の中盤までの動きを反映するため、より「直近の肌感覚」に近いデータとなります。
ここでも、我孫子市の土地価格は堅調な推移を見せました。
特筆すべきは、商業地の価格上昇です。我孫子駅周辺の商業地は、マンション用地としての需要や、店舗出店の需要が底堅く、住宅地よりも高い上昇率を記録しています。これが周辺の住宅地の地価にも波及効果をもたらしています。
また、隣接する柏市の土地価格が大きく上昇したことで、「柏が高くて買えない」層が我孫子へ流れてくる現象(スピルオーバー効果)が、基準地価のデータからも読み取れます。
柏市との価格差があるうちは、我孫子市の土地には「割安感」という優位性があり、これが価格の下落を防ぐ防波堤となっています。
「実勢価格」と「路線価」の乖離に注意
皆様が実際に売買する「実勢価格」は、上記の公示地価や、相続税計算に使われる「路線価」よりも高く取引される傾向にあります。
特に2025年の我孫子市場では、人気の学区や角地、南道路といった好条件の土地に関しては、公示地価の1.2倍〜1.5倍程度の価格で成約する事例も珍しくありません。
逆に、不整形地(旗竿地や三角形の土地)や、道路付けが悪い土地、造成が必要な高低差のある土地に関しては、建築コストの高騰分を差し引いて考えられるため、公示地価を下回る価格でなければ動かないケースも増えています。
公的なデータはあくまで「平均値」や「基準点」です。ご自身の所有する土地、あるいは購入を検討している土地の「本当の価値(価格)」を知るためには、その土地ごとの個別要因(形、道路、環境、法令制限)を加味した、晃南土地のような地元専門業者による査定が不可欠です。
3. 【エリア別分析①】我孫子駅周辺(北口・南口)の土地価格動向
ここからは、我孫子市内を主要なエリアに分けて、より詳細な土地価格の動向を解説していきます。まずは、市の中心であり、最も需要が高い「我孫子駅周辺エリア」です。
我孫子駅「南口」エリア(本町・緑・白山・寿・若松)
手賀沼公園へと続く南口エリアは、古くからの邸宅街と商業施設が融合し、文教地区としてのブランド力も高い、我孫子市内で最も土地価格が高いエリアの一つです。
- 2025年の傾向:
価格は「強含み・上昇傾向」です。
特に「本町」「緑」「白山」といった駅徒歩10分圏内の住宅地は、売り物件の情報が出るとすぐに買い手がつきます。相続などで大きな土地が市場に出た場合も、分割されて建売用地になる前に、個人の注文住宅用地として高値で取引されるケースが目立ちました。 - 購入者層:
都内通勤のパワーカップルや、子育て環境を重視する医師・経営者層などが中心です。多少価格が高くても、資産価値が落ちにくいこのエリアの土地を選好する傾向があります。 - 注意点:
手賀沼に近いエリア(若松など)の一部では、地盤の強さやハザードマップ(浸水想定)を気にする購入者もいます。しかし、眺望や環境の良さがそれを上回る価値として評価されており、価格へのネガティブな影響は限定的です。
我孫子駅「北口」エリア(我孫子・つくし野・久寺家)
北口エリアは、区画整理されたきれいな街並みが広がる、ファミリー層に絶大な人気を誇る住宅地です。国道6号線へのアクセスも良く、車を利用する世帯にとっても便利です。
- 2025年の傾向:
価格は「堅調・安定」しています。
「つくし野」「久寺家」エリアは、整然とした道路付けと、ゆとりのある敷地規模が魅力です。2025年は、周辺のショッピングモール(あびこショッピングプラザなど)の利便性も再評価され、土地の需要が途切れることはありませんでした。
北口の駅前再開発の期待感もあり、将来的な資産価値の向上を見込んで購入する層も一定数存在します。 - 需給バランス:
南口に比べて供給数(売りに出る土地)は比較的多いですが、需要も旺盛なため、需給バランスは良好です。価格競争による下落リスクは低いと言えます。
我孫子駅周辺の「マンション用地」不足と土地価格
我孫子駅周辺の特徴として、マンション用地の不足が挙げられます。駅近のまとまった土地が出れば、マンションデベロッパーが高値で入札するため、周辺の土地価格全体を引き上げる要因となります。
2025年も、駅徒歩5分圏内の商業地域・近隣商業地域では、一般の戸建て用地としては手が出せないほどの価格で取引される事例がありました。
これは、我孫子駅のポテンシャル(千代田線直通・始発駅)が高く評価されている証左であり、今後も駅周辺の地価は底堅く推移することが予想されます。
このエリアで土地を探す場合は、「情報戦」になります。ネットに出る前の未公開情報をいかに早くキャッチするかが、希望の価格で土地を手に入れる鍵となります。売却を考える場合は、強気の価格設定からスタートできる恵まれたエリアと言えるでしょう。
4. 【エリア別分析②】天王台駅・東我孫子駅周辺の土地価格動向
次に、JR常磐線快速停車駅である「天王台駅」と、成田線の「東我孫子駅」周辺エリアを見ていきましょう。ここは、我孫子駅周辺に比べて土地価格が割安でありながら、交通利便性が高いため、コストパフォーマンスを重視する層に選ばれています。
天王台駅周辺(天王台・柴崎台・青山台)
天王台駅は、快速が停車するため都心へのアクセスは我孫子駅とほぼ変わりません。駅周辺にはスーパーや飲食店も充実しており、生活利便性は非常に高いエリアです。
- 2025年の傾向:
価格は「横ばい〜微増」です。
我孫子駅周辺の土地価格上昇に伴い、「我孫子駅では予算が届かないが、快速停車駅にはこだわりたい」という層が天王台エリアに流入しています。そのため、駅徒歩10分圏内の土地に関しては、需要が供給を上回る局面も見られました。
特に「柴崎台」「青山台」の高台エリアは、地盤が良く水害リスクが低いことから、安全性を重視するファミリー層からの指名買いが多く、価格が安定しています。 - 土地の広さと価格:
このエリアの特徴は、我孫子駅周辺と同じ予算であれば、より広い土地(40坪〜50坪以上)が手に入ることです。建築費高騰の中で、建物にお金をかけたい施主にとって、土地価格を抑えられる天王台エリアは魅力的な選択肢となっています。
東我孫子駅周辺(東我孫子・下ケ戸)
成田線の東我孫子駅は、天王台駅から徒歩圏内(約10分〜15分)に位置しており、実質的に2路線利用可能なエリアも多い地域です。
- 2025年の傾向:
価格は「横ばい」です。
天王台駅に近いエリアは人気がありますが、駅から離れるにつれて価格は落ち着きを見せます。このエリアは、古くからの住宅地と新しい分譲地が混在しており、場所によって価格差があります。
近年は、古い戸建てを解体して更地渡しとする土地売買が増えており、解体費の高騰が売主様の手取り額を圧迫する要因にはなっていますが、市場価格自体は大きく崩れていません。 - 狙い目エリア:
「東我孫子」アドレスでも、天王台駅まで徒歩10分以内で歩ける場所は、天王台アドレスの土地よりも割安な価格設定になっていることが多く、穴場的な人気があります。
天王台エリアの「売り時」「買い時」
売主様にとっては、我孫子駅周辺からの需要の波及が続いている今は、良い条件で売却できるチャンスです。特に、50坪前後の整形地は、ハウスメーカーからの引き合いも強く、相場より高い価格での成約も期待できます。
買主様にとっては、我孫子駅周辺と比較して坪単価で10万〜20万円ほど安くなることもあり、総予算を抑えつつ質の高い住環境を手に入れるための「現実的な選択肢」として、2025年も引き続きおすすめできるエリアです。
ただし、天王台エリアでも駅から徒歩20分を超えると、バス便エリア同様に需要が弱含む傾向にあります。売却の際は、その土地の持つ「駅距離以外の魅力(環境、広さなど)」をどうアピールするかが、価格維持のポイントとなります。
5. 【エリア別分析③】新木・湖北エリアおよびバス便エリアの土地価格動向
最後に、JR成田線沿線の「新木駅」「湖北駅」周辺、および各駅からバスを利用するエリアについて解説します。ここは我孫子市内でも特に、自然環境が豊かで、静かな住環境を求める層や、広大な敷地を求める層に向けた市場となっています。
成田線沿線(新木・湖北・中峠)
成田線は単線区間もあり、常磐線に比べると運行本数は少なくなりますが、その分のどかな雰囲気が魅力です。
- 2025年の傾向:
価格は「横ばい〜弱含み」ですが、局所的な人気があります。
全体としては、人口減少や都心回帰の影響を受け、土地価格の上昇圧力は弱いです。しかし、価格が手頃であることは最大の武器です。
2025年は、テレワークの定着により「通勤頻度が減ったため、駅からの距離や路線の利便性よりも、広さと安さを優先する」という層が、このエリアの土地を購入する動きが見られました。 - 新木駅周辺:
駅南側の「新木野」などは区画整理地できれいな街並みですが、価格は我孫子駅周辺の半値近くになることもあります。広い庭付きの家を建てたい、趣味のスペース(ガレージなど)を持ちたいという層には、非常にコストパフォーマンスが高いエリアです。 - 湖北駅周辺:
スーパー(カスミ、マスダなど)があり、日常生活には困りません。価格の安さを活かして、建物に予算を全振りする「こだわりの注文住宅」を建てる施主様に選ばれています。
バス便エリア・郊外
駅から徒歩圏外となるバス便エリアや、市街化調整区域に近いエリアです。
- 2025年の傾向:
価格は「調整局面」に入っている場所もあります。
建築費の高騰は、土地価格の安いエリアほど影響が大きくなります。なぜなら、総予算に占める建物価格の割合が高くなるため、土地にお金をかけられなくなるからです。
そのため、このエリアで土地を売却するには、相場に合わせた柔軟な価格設定が必要です。「高値での売却」を目指すというよりは、「適正価格で確実に売却する」戦略が求められます。
郊外エリアにおける「土地活用」の視点
居住用としての土地需要が弱い場合でも、我孫子市内には事業用としての土地需要が存在します。
例えば、資材置き場、車両基地、あるいは高齢者施設やグループホームなどの福祉施設用地としての需要です。
2025年も、居住用としては売却が難しかった広い土地が、こうした事業用として成約する事例がありました。
価格自体は宅地相場より下がることもありますが、維持管理コスト(固定資産税や草刈り費用)を考えれば、早期に処分・活用することも賢明な判断です。
このエリアの土地に関しては、「価格」だけで判断せず、「誰がその土地を必要としているか」というターゲットの見極めが重要です。私たち晃南土地は、地域密着のネットワークを活かし、一般住宅以外の需要ともマッチングさせることで、郊外エリアの土地取引をサポートしています。
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6. 2026年の予測:我孫子の土地価格は上がる?下がる?プロの見解
2025年の動向を踏まえ、来たる2026年の我孫子市の土地価格がどのように推移するか、私たち晃南土地の予測をお伝えします。不動産市場は株価のように急激に乱高下することは稀ですが、いくつかの重要なファクターが価格トレンドに影響を与えることは確実です。
金利上昇の影響と「買い控え」のリスク
現在、最も注視すべきは「住宅ローン金利」の動向です。
日銀の政策変更により、固定金利に続き変動金利にも上昇圧力がかかっています。金利が上がれば、買主様の総返済額が増加するため、借入可能額(=土地と建物に使える予算)が減少します。
これにより、特に価格が高騰しているエリアや、予算ギリギリで購入を検討していた層の「買い控え」が起こる可能性があります。
我孫子市においては、土地価格が都心ほど高騰していないため、影響は限定的と見られますが、郊外エリアや駅から遠いバス便エリアでは、価格への下押し圧力となる可能性があります。
建築費の高止まりと「土地予算」の圧縮
建築費(資材・人件費)の高騰は、2026年も続くと予想されます。
「家を建てるのにこれだけかかるなら、土地はもっと安くないと無理だ」という買主心理はさらに強まるでしょう。
このため、土地の売却を考えている方は、「相場より少しでも安ければすぐに売れるが、相場通りだと動きが鈍くなる」という、よりシビアな市場環境になることを覚悟する必要があります。
逆に言えば、買主様にとっては、売主様との交渉次第で、適正価格以下で土地を手に入れられるチャンスが増える年になるかもしれません。
我孫子への「流入」は続くか
一方で、ポジティブな要素もあります。
都心や近隣主要都市(柏・松戸・流山)のマンション・戸建て価格が高くなりすぎたため、「広さと環境、そして価格のバランスが良い我孫子」への流入需要は、2026年も底堅く推移すると予測します。
特に、リモートワークと出社のハイブリッド勤務が定着した今、始発駅である我孫子駅の利便性は、他市にはない強力なアドバンテージであり続けます。
この「実需」がある限り、我孫子駅・天王台駅周辺の土地価格が大きく暴落するシナリオは考えにくいでしょう。
【2026年予測の結論】
全体としては「横ばい〜微増」を維持するでしょう。ただし、エリアによる優勝劣敗(二極化)はさらに鮮明になります。
「駅近・整形地・環境良好」の3拍子揃った土地は価格維持、または上昇。
それ以外の土地は、価格調整が必要な場面が増える。
これが、私たちが描く2026年の我孫子市の土地市場シナリオです。
7. 売却を検討中の方へ:高く、早く売るための「タイミング」と「戦略」
2025年の市況を踏まえ、我孫子で土地の売却を検討されている方へ、少しでも高く、そしてスムーズに売却するための具体的な戦略をアドバイスします。
1. 「測量」の有無が価格とスピードを左右する
我孫子市内の古い土地では、隣地との境界が確定していないケースが多く見られます。
現在の不動産取引では、引渡しまでに「確定測量(境界の明示)」を行うことがほぼ必須条件となっています。
測量が未了のまま売りに出すと、「後で揉めるリスクがある土地」と見なされ、買付が入らなかったり、価格交渉(値引き)の材料にされたりします。
逆に、測量が完了していれば、ハウスメーカーやデベロッパーも安心して即決できるため、相場通りの価格で、早期に売却できる可能性が格段に高まります。
売出し前に測量を入れるか、晃南土地のようなプロに相談して「測量渡し」の条件を整理しておくことが重要です。
2. 「古家付き」か「更地渡し」か、正解はエリアによる
「古い家が建っているが、解体してから売るべきか?」というご相談をよくいただきます。
我孫子における正解は、「エリアと物件による」です。
- 人気エリア(駅近): 解体して「更地」にした方が、イメージが湧きやすく、早期成約に繋がりやすいです。解体費を先行投資しても、それ以上の価格で売れる可能性が高いからです。
- 郊外・調整区域: 解体費をかけても、その分を土地価格に上乗せできない(=赤字になる)リスクがあります。「古家付き土地」として売り出し、DIY好きの層や、解体費を買主負担とする条件で探す層を待つ方がリスクヘッジになります。
この判断を誤ると、数百万円単位の損をすることになります。必ず地元の相場を知る不動産会社に相談してください。
3. 高値追求なら「仲介」、スピード重視なら「買取」
少しでも高い価格で売りたいなら、一般の個人買主を探す「仲介」が基本です。ただし、売れるまでに3ヶ月〜半年、場合によっては1年以上かかることもあります。
一方、相続税の納税期限が迫っている場合や、住み替え先が決まっている場合は、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」も選択肢です。
価格は仲介相場の7割〜8割程度になりますが、我孫子の土地であれば、晃南土地でも即時の現金化や、契約不適合責任免責(売却後のトラブル責任を負わない)での買取が可能です。ご自身の状況に合わせて使い分けることが肝要です。
8. 購入を検討中の方へ:賢く買うための「エリア選定」と「交渉術」
次に、これから我孫子で土地を購入し、注文住宅を建てたいと考えている方へのアドバイスです。建築費高騰の今だからこそ、土地選びの戦略が総予算を左右します。
1. ネットに出ない「未公開情報」の価値
我孫子の人気エリア(特に駅南口や天王台の高台)の優良な土地情報は、SUUMOやat homeなどのポータルサイトに出る前に、地元の不動産会社を通じて水面下で成約してしまうことが多々あります。
売主様が「近所に知られずに売りたい」と希望する場合や、不動産会社が「自社の顧客リストだけで売れる」と判断する場合です。
本当に条件の良い土地を適正価格で手に入れるには、ネット検索だけでなく、晃南土地のような地元業者に直接足を運び、「希望条件」を登録しておくことが最も近道です。
2. 「建築条件付き土地」を賢く使う
土地を探していると「建築条件付き売地」という物件によく出会います。これは「指定の建築会社で家を建てることを条件に売る土地」です。
一般的に、建築条件付きの土地は、建物で利益が出る分、土地価格自体は相場より割安に設定されていることが多いです。
もし、指定された建築会社(ハウスメーカーや工務店)の建てる家が自分の好みに合うなら、総予算を抑えられる非常に賢い選択肢となります。我孫子市内でも、地元の優良工務店が手掛ける条件付き土地が多く出ています。
3. 「指値(さしね)」交渉のリアリティ
「価格交渉(値引き)はできますか?」という質問も多いですが、2025年の我孫子市場において、人気エリアでの大幅な指値は難しいのが現実です。無理な交渉を入れると、満額で購入申込みをした他のライバルにさらわれてしまいます。
一方で、販売開始から半年以上経過している土地や、少し形がいびつな土地であれば、端数切捨て(例:2,980万円→2,900万円)程度の交渉が通る可能性は十分にあります。
交渉を通すコツは、「単に安くして」と言うのではなく、「この価格なら、住宅ローンの事前審査も通っており、来週にでも契約できます」という確実性を売主様に示すことです。
4. 土地+建物の「総額」で判断する
土地が安くても、地盤改良費に200万円かかったり、上下水道の引き込みに100万円かかったりすれば、結局高い買い物になります。
我孫子市には、高低差のある土地や、インフラ整備が必要な土地もあります。
表示されている土地価格だけでなく、「家を建てるために追加でいくらかかるのか(造成費・ライフライン引込費)」をプロに試算してもらい、総額で比較検討することが失敗しない土地選びの鉄則です。
9. 我孫子市独自の要因:ハザードマップと都市計画が価格に与える影響
土地の価格は、単なる需要と供給だけでなく、行政のデータや計画によっても大きく左右されます。我孫子市特有の事情を押さえておきましょう。
ハザードマップと土地価格の相関
近年、水害リスクへの意識の高まりにより、「ハザードマップ」が土地価格に与える影響が大きくなっています。
我孫子市は、利根川と手賀沼に挟まれた地形のため、浸水想定区域に含まれるエリアが存在します。
実際に2025年の取引でも、浸水リスクのない「台地(高台)」エリア(白山、寿、柴崎台など)は価格が高くても人気が集中しました。一方で、低地エリアは価格が割安でも、ハザードマップの説明を受けた段階で購入を見送る方が増えています。
売却時には、このリスクを織り込んだ価格設定が必要ですし、購入時には「安さの理由」としてリスクを許容できるかの判断が求められます。
都市計画道路と将来性
我孫子市内には、計画決定から長い年月が経っても事業化されていない「都市計画道路」の予定地がいくつかあります。
計画道路にかかっている土地は、将来的に道路になる可能性があるため、建築制限(階数や構造の制限)がかかり、土地価格は相場より安くなります。
しかし、「3階建ては建てない」「木造で十分」という方にとっては、割安で広い土地が手に入るチャンスでもあります。計画が事業化される見通しが立っていない路線であれば、住環境への影響も当面少ないため、狙い目となるケースがあります。
「生産緑地」のその後
2022年問題と騒がれた「生産緑地の解除」による宅地の大量供給ですが、我孫子市においては、一気に地価を崩すほどの大量放出は起きていません。
農家の方々が、相続税猶予の特例を活用し、営農を継続しているケースが多いからです。
ただし、ポツポツと元農地が宅地造成され、分譲地として供給される事例は増えています。これらは区画がきれいでインフラも新品であるため、周辺相場よりやや高い価格で取引される傾向にあり、地域の地価底上げに寄与しています。
10. よくある質問(FAQ):土地取引の疑問にプロが回答
我孫子での土地取引について、晃南土地によく寄せられる質問にお答えします。
Q. 我孫子の土地は、今後大きく値上がりしますか?
A. 短期的に「急騰」することは考えにくいです。しかし、都心へのアクセスと環境の良さから、人気エリアの価格は「堅調に維持〜緩やかに上昇」すると見ています。資産防衛の観点からも、我孫子の土地は手堅い選択肢と言えます。
Q. 土地価格以外に、売買時にかかる費用は?
A. 購入時は、仲介手数料、登記費用、不動産取得税、印紙代などがかかり、土地価格の約5〜8%程度が目安です。売却時は、仲介手数料、印紙代、測量費、解体費(更地渡しの場合)、そして利益が出た場合は譲渡所得税がかかります。
Q. 狭小地や変形地でも売れますか?
A. 売れます。我孫子でも駅近であれば、狭小地(20坪台など)でも3階建て用地として需要があります。変形地も、設計の工夫次第で安く家を建てたい層にニーズがあります。重要なのは、その土地の個性に合わせた適正な価格設定と、プランの提案力です。
Q. インターネット査定と訪問査定、価格は違いますか?
A. 違います。ネット査定(AI査定)は近隣の事例を平均しただけの概算です。実際の土地は、前面道路の幅、高低差、隣地との関係、日当たり、越境物の有無などによって数百万円単位で価格が変わります。正確な価格を知るには、必ず現地を見る「訪問査定」が必要です。
11. まとめ:我孫子の土地取引は「地域密着」の晃南土地へ
2025年の我孫子市の土地価格は、全体としては安定していますが、エリアによる需要の差、建築費高騰による買主心理の変化など、市場は複雑化しています。
このような状況下で、土地の売買を成功させるために最も重要なのは、「我孫子のリアルな相場観」と「地域独自の事情」を深く理解しているパートナーを選ぶことです。
私たち晃南土地は、長年にわたり我孫子市に根ざし、地域の皆様の不動産取引をサポートしてまいりました。
大手にはない「地元のネットワーク」と、一つひとつの土地の個性を読み解く「査定力」が私たちの強みです。
- 売主様へ: あなたの大切な土地の「本当の価値」を見極め、最適なターゲットに向けて、納得のいく価格での売却を実現します。測量や解体、相続のご相談もワンストップで承ります。
- 買主様へ: ネットには出ない未公開情報の提供や、建築費を含めた総予算のアドバイス、地元工務店のご紹介など、土地購入のその先まで見据えたサポートを行います。
我孫子での土地に関するお悩み、ご相談は、ぜひ晃南土地にお任せください。
まずは無料査定、または購入相談から、お客様の第一歩を全力でサポートいたします。
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